家を購入するとき、まず検討するのは戸建てか、マンションかという選択ですが、戸建てを選べばさらに注文住宅や文用住宅、建売住宅といった選択肢が出てきます。
その中で、分譲住宅は、地域で同じようなつくりの家をまとめて建てて、個別に販売していく形になるわけですが、コストを安く抑えられ、手に入れやすい家となります。
新興住宅地のように地域で開発をしていくとき、分譲住宅をいくつもつくり、近くに商業施設や学校を建てることで生活の利便性を高めていくことが多いです。
それゆえに、住みやすさということでは、建売住宅などよりも高い満足度を得やすくなります。
そんな分譲住宅が建てられる時、それまでは住宅地として利用していなかった場所に建てられている場合があります。
例えば田んぼや畑だった土地を、地盤改良して家を建てているときです。
田んぼだったら、それまで水が張られていた場所ですから、たとえ地盤改良しても含水量は普通の土地よりも多いですし、何度も掘り返していたので柔らかくなっています。
家というのは非常に重いので、時間の経過とともに地盤沈下が起きてしまう可能性があるのです。
もしも、周辺に昔から住んでいる住民がいれば、そこが田んぼであったという経歴を知っているのですが、新興住宅地だと新しく住み始めた住民ばかりとなります。
つまり何も知らずに家を購入してしまう恐れもあるのです。
気をつけたいのは、土地の名前に「田」や「池」といった水に関係している漢字が使われているときです。
土地の名前というのは、そこがかつてどのような土地であったのかを示す重要な手がかりとなりますから、家を購入するときにはまず気をつけておくべき場所です。
分譲住宅は現在の利便性が高いので、過去のことに気がつかない事が多いのですが、将来のことを考えれば長く住み続けるためにも、地盤がしっかりとした土地の物件を購入するようにしたほうが良いでしょう。
地盤のことを詳しく知りたいのであれば分譲住宅を購入するときには、販売会社に地盤調査報告書を見せてもらうようにすると安心です。
調査内容を見れば、地盤沈下などのリスクがないのかを確認する事ができます。
逆に販売会社が地盤調査報告書の開示を躊躇するようであれば、やはりその土地は何らかの問題を抱えた経歴があると見て購入を控えたほうが無難です。
もしも、地盤調査報告書の内容が難しいならば、第三者の専門家、例えば東京住建などに相談をしてみても良いでしょう。